
「濡れたまま放置」がNGのワケ
みなさんは傘を使ったあとの管理はどの様にされていますか?
身近なアイテムである傘ですが、「お手入れの方法を知らない」という方も多いのではないでしょうか。
傘を濡れたまま保管すると、骨が錆びる原因になるほか、生地のはっ水加工の劣化が早まります。お気に入りの傘を長くご愛用いただく為には、使用後のケアが大切です。
傘を長く大切に使っていただくためのお手入れ方法
1.使用後の保管方法
2.日々のケア方法
3.汚れた時のケア方法
4.折りたたみ傘の畳み方
使用後の保管方法
冒頭でも触れましたが、水に濡れたまま傘を保管すると、はっ水や防水加工の劣化の早まり、骨のサビの原因なりますので、使用後は十分に水を切り、風通しの良い所で傘を広げて陰干しし、十分に乾かしてから保管してください。
※水を切るときは、下に向けて開閉を繰り返してください。開いたままクルクル回すと、傘の中心にある中棒を傷めてしまいます。
※直射日光の当たる場所や高温多湿な場所、強い蛍光灯の光は生地の劣化につながり、骨にもダメージを与えます。直射日光が当たらない風通しの良い場所で陰干し、保管してください。
日々のケア方法
雨粒や空気中のほこり、傘を巻く際に付着する手脂やハンドクリームなどが生地表面に付着することで撥水効果は弱まっていきます。
撥水が弱くなってきた場合は下記のケア方法を行ってください。
①水洗い
広げてシャワー等で傘の表面の汚れを洗い流します。
②陰干し
傘を広げ、直射日光を避けて風通しの良い場所で陰干しします。

③熱処理
十分に乾いたら、ドライヤーの温風で傘生地全体を温めてください。
※ドライヤーは傘の表面から10cm以上離してください。一か所に長く当てると生地が傷むのでご注意ください。
※ビニール傘に熱を与えると変性・破損が生じるので、上記のお手入れはしないでください。

撥水加工に使用されているフッ素樹脂は、水を弾く性質があります。傘の生地にはこのフッ素樹脂の粒が縦に細かく並べてられていることで、雨に濡れても生地に水分が染み込まないようになっています。
しかし生地の汚れ、摩擦や何度も水が当たることで、フッ素樹脂の粒が倒れて並びが乱れてしまい、撥水機能が失われてしまいます。そこで、ドライヤーの温風をあてると、倒れてしまったフッ素樹脂加工の組織が元のようになり、水を弾く効果が復活できる仕組みになります。
※長く使い込まれた傘は、撥水性能の機能が失われているものもあります。そのような傘は熱を与えても元のように撥水性能を取り戻せません。
汚れた時のケア方法
傘の生地には防水加工やUVカット加工が施されておりますので、その上に汚れが付着するとその効果が低下してしまいます。
【お使いの傘が汚れてしまった時のお手入れ手順】
① 一度、傘の表面をシャワーで軽く流します。
② ぬるま湯に中性洗剤を薄め、それをスポンジに染み込ませます。
③ 傘生地にスポンジを当て、優しくなでるように汚れを落としてください。
※強く擦りすぎると傘の撥水加工が傷みますので、必ず優しく汚れを落としてください。
④洗剤をしっかりとシャワーで洗い流し、陰干しで乾かしてください。
⑤十分に乾いたら、ドライヤーの温風で傘生地全体を温めてください。
※ドライヤーは傘の表面から10cm以上離してください。一か所に長く当てると生地が傷むのでご注意ください。
※生地の劣化、汚れがひどい場合は撥水力が戻りにくいこともございますので、上記のお手入れをしても撥水力が弱く感じられた場合は市販の撥水スプレーをご使用ください。
※撥水スプレーを使用する際、色ムラが出る可能性がございますので、スプレーの注意書きに沿ってご使用ください。
※ビニール傘に熱を与えると変性・破損が生じるので、上記のお手入れはしないでください。
折りたたみ傘の畳み方
みなさん、折りたたみ傘の畳み方はご存知ですか?
「正しい畳み方を知らない」「いつも上手く畳めない」そんな方は、ぜひ一度、下記の動画をご覧いただき、試してみてください♩